田舎で暮らしています。
どのくらい田舎かと言うと、コンビニまで車で15分。「ちょっとビール買ってくる!」が出来ないので無駄使いせずに済みます。
バスは1日5往復。電車なんてありません。
タクシーは呼べば来てくれますが往復1万円は飛ぶでしょう。飲み会に行くなら、ビジネスホテルに泊まった方がお得です。
朝6時。夏直前のこの時期は、草刈機械のエンジン音が鳴り響くので目覚ましいらずです。農家のおじさま方は出勤前に草刈りや田んぼの見回り、獣が罠に掛かってないか巡回します。兼業農家がほとんどなので、8時前後には機械音は静まり、会社へ出勤していきます。
日中は、数えられるくらいの車しか通らず、川の流れる音しか聞こえません。
夜は、カエルの大合唱で眠れぬ夜が続きます。
カモシカ、日本鹿、夜鷹、気味の悪い獣の鳴き声がすぐそこで聞こえます。
満点の空には天の川がはっきり見えるくらい、民家も少なく、街灯なんてありません。
まぁ。そんなところに住んでいます。
わたしは、いわゆる出戻り実家暮らしで、母と姉とひっそり暮らしています。
5年前に福岡から出戻り、気持ちを落ち着かせて少しゆっくりしたら、あまり遠くない都会でまた仕事を見つけようと考えていましたが、気が付いたら5年が過ぎてしまいました。
体調にあわせて長い時間は働かず、休み休み働いているのが現状です。
少しのお給料と少しの配当金での生活です。
実家暮らしだから人並み程度の生活が出来ています。
もしかしたら、これをFIRE、いわゆる早期リタイヤと言うのかもしれません。
わたしが望むものは大たい揃っているからです。
「住めば都」「気は持ちよう」とは良く言ったもので、毎日が穏やかで生きやすいのです。
同年代の人たちを見れば、バリバリ仕事に精を出している人が多いですが、そんな生き方もあるのねと他人ごとです。
わたしは自ら選んでこの穏やかな田舎暮らしをしています。田舎暮らしは楽しいですよ。
楽しいと思えるようになったのも、実は望みもしない病気のおかげなんです。
わたしは「不安障害」です。
感覚過敏が主な症状で、今流行りの繊細さん気質も持ち合わせています。
夢見ていた未来とは、少し違う世界に生きているけれど、日々の生活を綴っていこうかな。
だって、今の自分を楽しく生きるには最高の田舎暮らしなんだもの。
fin
↓スキマ時間はポイ活してます。
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